【柔道】100キロ級ウルフ・アロンは初五輪 豪快な風貌に隠された「実は頭脳派」の一面
29日の100キロ級に登場するウルフはアメリカ人の父と日本人の母を持ち、6歳の時に柔道と出合った。身長181センチ、体重100キロ。強靱なその体のトレードマークは、道着の胸元から黒々と存在感を醸し出す胸毛だ。女性ファンから「剃らないで」という手紙が届くなど、一部から根強い人気を誇っている。
胸毛が生え始めたのは中学時代。講道館少年部や文京区立第一中学校柔道部で共に汗を流した後輩のひとりがこう語る。
「特に印象に残っているのは柔道のことよりも、たびたび体毛を抜いて『はい、これ』と渡してきたことです(笑い)。ただ、それが胸毛なのか、脇毛なのか、それとも……。後輩に対してそんな冗談を仕掛けてくるくらい親しみやすい方です」
■成績優秀
同じく1学年下の林力希さんはこう言う。
「中学時代から実はかなりの優等生で、慶応義塾高の推薦枠を狙っていたほど。推薦されるには通知表の成績が全て『4』以上で、なおかつ『5』が2つ以上必要だった。ウルフさんはこれをクリアしていたのですが、柔道のために東海大付属浦安高に進んだんです」