【陸上】田中希実「初」づくしに陸上界が驚いた! 1500Mでまさかの4分切りファイナルへ
二兎を追い二兎を得た。
女子1500メートル準決勝の田中希実(21)は1組目に登場。予選で出した日本新を更新する3分59秒19で5着に入り、決勝進出を決めた。
準決勝は2組が走り、各組5着以内+タイム上位2人の計12人が決勝へ進む。田中は800メートルまではほぼ先頭で進み、5番手でラスト1周へ。4位の選手も抜こうかという走りをみせ、6日の決勝へ駒を進めた。
「4分切らないと決勝は難しいと思った。着順(5位以内)を狙えばタイムも出る。両方果たすことができてよかった。決勝はラストにこだわりたい」
田中の結果に、ある実業団関係者はこう語る。
「日本の女子が五輪のセンゴ(1500メートル)を着順で、それも自分でレースを引っ張り3分台で決勝へ進むとは想像もできなかった。決勝はよほどのアクシデントがなければ、1500メートル、5000メートル、1万メートルの3冠を狙うハッサン(オランダ)が勝つ。すでに5000メートルで金のハッサンは後方でレースを進め、ラストで異次元の走りを見せるが、19年世界陸上の1500メートルは1周目から先頭に立ち、3分51秒95で勝った。田中は序盤から2、3番手につけ、最後のスピード勝負でどれだけ粘れるか。何とか入賞して欲しいです」
男子は三浦龍司(19)が、3000メートル障害で日本人初の7位入賞を果たし陸上界を驚かせた。今度は田中の番か。