全英女子OP初日は強風吹かず 笹生4位T、畑岡&渋野11位Tで好発進も…リンクスが牙をむけば手も足も出ない
【全英女子オープン】第1日
スコットランドは一日に四季があるといわれるぐらい、この時季は天候がめまぐるしく変化する。だから地元には、「朝出かけるときに晴れていても必ず傘を忘れるな」という言い伝えがあるほどだ。
会場は北海に面した海沿いのリンクスコースであり、世界でも屈指の難コースとして有名だ。大会初日は冷え込んだが、名物の強風が吹かずにアンダーパー選手は出場144人中40人とスコアが伸びた。
日本勢は全米オープンに勝った笹生優花(20)がトップと1打差の4アンダー4位タイ。畑岡奈紗(22)と2019年大会覇者の渋野日向子(22)はともに2アンダー11位タイだった。
「風がなかったので、去年ほどの難しさはなかった」
渋野がホールアウト後に語ったように、いったん天候が崩れたらリンクスは様相が一変する。世界基準の過酷なコースに不慣れな日本人選手は混乱するはずだ。
渋野がメジャーで初優勝した2年前は会場がイングランド(内陸)にあり、日本の林間コースとよく似ていた。しかしリンクスはレイアウトが全く違う。海からの強風を遮るものが何もなく、タコツボのようなポットバンカーにつかまるとグリーンを狙えず1ペナルティー同然だ。渋野は昨年、リンクスで行われた「スコットランド女子オープン」(通算14オーバー・132位)、「全英女子オープン」(通算12オーバー・105位)と2週続けて惨敗だった。