渋野日向子の揺るぎないプライド 下部ツアーからでも米挑戦表明でエンジンかかるか
【ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン】第1日
「あれは自分を鼓舞するためですよ」
あるツアー関係者がこう言ったのは、来季からLPGA(米女子)ツアー参戦を狙う渋野日向子(22)のコメントのことだ。
首位に2打差の4アンダー6位タイで初日を終えた渋野は前日会見で、LPGAツアーの予選会(QT)に落ちた場合、米下部ツアー(シメトラツアー)に参戦する意向を明かした。
米PGAツアー復帰を目指す石川遼(30)も、米下部ツアー「コーンフェリーツアー」の来季出場を目指し10月に2次予選会に出場すると語り、それを見習ったようだ。
「渋野は11月下旬の予選会で20位以内に入れず、出場権が得られなければ下部のシメトラツアーに回るわけだが、LPGAツアーでも客入りが悪いのに、下部ツアーはさらに注目度が低い。コロナ禍でなくても試合会場はギャラリーがチラホラ、寂しいものです。国内ではメジャー優勝者ですから、どこにいても注目される。渋野はギャラリーの応援を力に変えるタイプですからね。シメトラのレベルは年々アップしているので参戦は勉強になるとは思いますが、本音は絶対に行きたくないでしょう。『予選会でコケたら下部ツアーは選択肢にある。ネガティブな思いはない』という発言は、何としても20位以内に入って畑岡(奈紗)や笹生(優花)がプレーするLPGAに行くという、強い気持ちの裏返しです」(前出の関係者)