巨人はヤクルトに3連敗で“ジ・エンド”…G選手の気持ちは戦う前からプッツン切れていた

公開日: 更新日:

 終戦ムードを象徴するような幕切れだった。

 7日の試合で2安打のヤクルトにサヨナラ負けを喫して3連敗。0―0の九回1死からヤクルト塩見をこの日初めての安打で出塁させ、簡単に盗塁を許して2死二塁のピンチを招くと、山田の遊ゴロをさばいた主将の坂本が前日に続く送球ミス(記録は内野安打)で試合は終わった。

 六回まで無安打5奪三振と完璧な投球を見せていたエースの菅野は菅野で、七回の投球練習中に突然、右手の変調を訴えてノーヒット投球のまま降板。右手親指がつるアクシデントがあったというが、あっさりとマウンドを降りる姿に違和感を覚えるファンも多かったのではないか。

 打線はこの日も4安打無得点。3番・坂本、4番・岡本、5番・丸の中軸が計11打数無安打と淡々と凡打を重ねれば、全力疾走という最低限の仕事もしない。エースの快投に応えようという雰囲気は皆無だった。

 ヤクルトOBの宮本慎也氏は日刊スポーツの評論で、0―3で敗れた前日6日の試合を、「若手選手は技術力が足りないし、主力選手のグラウンドでのプレーにも覇気を感じられなかった」と指摘。今の巨人が抱える問題点を、ぐうの音も出ないほど理論的に羅列した。宮本氏は「この試合に限っていえば『諦めた』と感じてしまう。残念な試合になった」と結んでいたが、前カードのDeNA戦では巨人OBの中畑清氏がスポニチ紙上で3―3の引き分けに終わった3日の試合を振り返り、「試合終了後、テレビに映し出された巨人ベンチを見てショックを受けた。笑ってる選手がいたんだよ。(中略)そんな状況でよく笑えるよ」と怒っていた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    大谷の今季投手復帰に暗雲か…ドジャース指揮官が本音ポロリ「我々は彼がDHしかできなくてもいい球団」

  2. 2

    センバツVで復活!「横浜高校ブランド」の正体 指導体制は「大阪桐蔭以上」と関係者

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希の肩肘悪化いよいよ加速…2試合連続KOで米メディア一転酷評、球速6キロ減の裏側

  4. 4

    阪神・佐藤輝明「打順降格・スタメン落ち」のXデー…藤川監督は「チャンスを与えても見切りが早い」

  5. 5

    PL学園から青学大へのスポ薦「まさかの不合格」の裏に井口資仁の存在…入学できると信じていたが

  1. 6

    巨人・坂本勇人は「最悪の状態」…他球団からも心配される深刻打撃不振の哀れ

  2. 7

    ソフトB近藤健介離脱で迫られる「取扱注意」ベテラン2人の起用法…小久保監督は若手育成「撤回宣言」

  3. 8

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  4. 9

    巨人・坂本勇人2.4億円申告漏れ「けつあな確定申告」トレンド入り…醜聞連発でいよいよ監督手形に致命傷

  5. 10

    阪神・藤川監督が酔っぱらって口を衝いた打倒巨人「怪気炎」→掲載自粛要請で幻に

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  4. 4

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  5. 5

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  1. 6

    おすぎの次はマツコ? 視聴者からは以前から指摘も…「膝に座らされて」フジ元アナ長谷川豊氏の恨み節

  2. 7

    大阪万博を追いかけるジャーナリストが一刀両断「アホな連中が仕切るからおかしなことになっている」

  3. 8

    NHK新朝ドラ「あんぱん」第5回での“タイトル回収”に視聴者歓喜! 橋本環奈「おむすび」は何回目だった?

  4. 9

    歌い続けてくれた事実に感激して初めて泣いた

  5. 10

    フジ第三者委が踏み込んだ“日枝天皇”と安倍元首相の蜜月関係…国葬特番の現場からも「編成権侵害」の声が