巨人がCS最終Sでヤクルトに勝てない根拠 OB元投手コーチ「菅野以外は燕打線を抑えられない」
■2015年は1勝4敗、CSファイナルS通算15勝20敗
高橋氏が続ける。
「巨人の投手陣はヤクルト打線に最も打たれた(ヤクルトの対戦打率.262、巨人の対戦防御率4.63)。主砲の村上にカモにされ(打率.348、8本塁打、25打点)、後半戦は負け続けたでしょう。阪神戦でメルセデスが温存できたというが、ヤクルト戦では打たれている印象がある(防御率5.14)。11勝(9敗)を挙げた高橋(同4.88)、9勝(8敗)の戸郷(同5.32)も後半戦は抑えられなかった。結局、相性がいい菅野(同0.39)を中4日で第2戦か中5日で第3戦に投入してフル回転させるしかない。それ以外の投手が抑えられないのでは苦しい。その菅野にしても6日の阪神戦で100球近く(98球)投げているだけに、間隔が詰まる次回登板は未知数です」
これと似たケースが2015年にあった。巨人が2位で臨んだCSファーストSで阪神を2勝1敗で倒し、神宮に乗り込んだものの、ヤクルトに1勝4敗(アドバンテージを含む)と一蹴され、原監督が辞任を表明。ちなみにCSファイナルSの成績は、通算15勝20敗と負け越している。