引退騒ぎから一転…阿炎「減棒&3場所出場停止」処分の背景
コロナ禍で開催された7月場所中のキャバクラ通いが問題となっていた阿炎(26)の処分が6日、両国国技館で開かれた相撲協会の理事会で決定した。5日に提出されていた引退届は受理されず、3場所の出場停止及び50%の減俸が5カ月。キャバクラに同席していた幕下の極芯道は2場所出場停止となった。
阿炎は不要不急の外出自粛を求めた協会のガイドラインを無視した揚げ句、協会の聞き取り調査に対して虚偽の報告をしていたことが発覚。極芯道には口裏合わせまで指示していたというのだから、どうしようもない。
■理事会で「ありがとうございました」と一礼
一部報道では「阿炎は処分内容にかかわらず、引退する」と報じられていたものの、ある親方によれば実際には、「理事会に呼ばれて処分を言い渡された際、阿炎は『ありがとうございます』と頭を下げて部屋を出て行ったそうだよ」。つまり、引退届はポーズだけ、むしろこの程度の処分で助かったというのが、阿炎と師匠の錣山親方(元関脇寺尾)の本音だろう。
今回の処分には、珍しい付帯事項が2つある。1つは「所属する錣山部屋に住居を移すこと」、もう1つが「今後、協会に迷惑をかける行為をした場合、預かっている引退届を正式に受理する。その旨を了承する誓約書も書く」というものだ。