巨人・菅野 右足首に打球直撃の代償「地面の蹴りが弱くなり、球に力が伝わらなくなる」
巨人の菅野智之(32)が8日のヤクルト戦で打球を右足首付近に受けるアクシデント。5回途中4失点で今季初黒星を喫した。
0-2の五回だった。無死一塁から青木が打ち返した打球はワンバウンドして菅野の右足首付近を直撃。菅野は顔をゆがめ、マウンドにうずくまった。ベンチからトレーナーが駆け寄り、肩を借りながら足を引きずるようにしてベンチへ戻ると、投手交代が告げられた。結局、2番手の平内が打ち込まれ、この回0-5となった。
中前に抜けようとする打球に対し、右足を出したようにも見えたが、巨人OBで元投手コーチの高橋善正氏(評論家)がこう言う。
「昔、よく堀内(恒夫氏)が足を出して打球を止めにいったのを思い出しました。足を出したかは微妙なところですが、投手の軸足に痛みや違和感が残ると厄介。体重が乗らなくなるし、地面の蹴りも弱くなって、球に力が伝わらなくなります。投手として大事な箇所の一つで致命傷になりかねない。担がれてベンチに戻ったので心配です」
菅野は1月に合同自主トレを行った際、弟子入りを志願された阪神・藤浪に軸足が折れ過ぎることを指摘。「軸足がうまく使える投手はボールを扱うのもうまい」と重要性を説いていた。
これまで開幕2連勝。開幕3戦3勝なら2014年以来8年ぶりだった。都内病院で検査し、「右足部外側の打撲」と試合後に発表された。骨に異常がなかったのは不幸中の幸いだが、首位巨人に暗雲が立ち込める今季初の連敗となった。