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友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

10年前とは隔世の感…メジャーで頭角を現すアジア系選手続出! いまや一大勢力に

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 このジョーに限らずアジア系米国人選手には身体能力に恵まれなくても、地道な努力を重ねて大成する遅咲きが多い。その典型的な例が今季31歳でヤンキースの正捕手に抜擢された日系4世のカイル・ヒガシオカだ。ヒガシオカは3、4年前に何度か田中将大とバッテリーを組んだので日本のファンにもおなじみだ。田中の退団後は大エース、コールのパーソナル捕手を務めてリードと守備のうまさを認識されるようになった。さらに弱点だった打撃の方でもパワーアップしたため、ヤ軍のキャッシュマンGMは長打力があっても守備に難のあるゲーリー・サンチェスを開幕前、ツインズに放出。ヒガシオカを正捕手に据える大胆な選手起用を敢行した。

 このように今季はアジア系米国人のレギュラー選手が3人も誕生した。すでにレギュラー、準レギュラーとして活躍するブルワーズのコルテン・ウォン(31=ハワイ出身の中国系米国人)、ケストン・ヒウラ(25=父方が日系、母方が中国系)を加えると、メジャーリーグの中でアジア系米国人プレーヤーは一つの勢力を形成しつつあるように見える。10年前、アジア系米国人のレギュラーはカート・スズキ(38=エンゼルス)だけだったので、隔世の感がある。

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