日本ハム清宮は今季が“覚醒”のタイムリミット 高卒長距離砲のほとんどが5年目までに20HR
いずれにしろ、今年が今後の野球人生を左右するシーズンになるのではないか。
通算2081安打の評論家・山崎裕之氏がこう言う。
「高卒5年目になれば体が出来上がってくるし、野球に対する姿勢や考え方も固まる。勝負勘も身についてくるので、素質があれば5年目までには自然と結果が出てくるものです。逆に、どんなに身体能力が優れていても、素質や勝負勘がなかったら結果が出ない。それで消えていく選手をたくさん見てきました」
■中田翔は5年目に24本
高卒5年目といえば、即戦力としてプロ入りする大卒ルーキーと同じ年。実際、長距離砲としてプロで結果を残す高卒野手のほとんどが5年目までにシーズン通算20本塁打以上を記録している。
たとえば、ヤクルトの村上宗隆は2年目に36本、山田哲人は4年目に29本。楽天の浅村栄斗、巨人の中田翔はそれぞれ5年目に27本と24本。元中日の山崎武司のように10年目にして初の20発以上となる39本塁打をマークする例外はあるものの、カブスの鈴木誠也、パイレーツの筒香嘉智、エンゼルスの大谷翔平ら、海を渡った大砲も高卒5年目までにシーズン20本をクリアしている。
入団会見時に「世界に羽ばたける選手になりたい」と抱負を語った清宮。5年目の今季がプロ野球人生を占う年になる。