ミズノOPは全滅…日本人プロは世界で戦うドライバーショットを知らなすぎる
風の強い台湾海峡に近い淡水のゴルフコースで育って、日本で活躍した陳清波は風に強かった。
強いアゲンスト風(逆風)のときのドライバーショットについて聞くと、「フェースを上、中、下と3段に分け、アゲンストのときはティーアップを低くして、フェースの一番下でボールをとらえる」と答えた。
高い球を打つときはティーを高くしておいて、フェースのやや上でボールをとらえて振り抜いていくのだが、スイングの仕方は特に変えない、とも教えてくれた。
当時はもちろん、今のチタンヘッドの半分もないような小さなパーシモン(木製)ヘッドの時代である。
今の日本の若いプロのドライバーショットを見ていると、弾道の高さに変化をつけて打ち分けている選手が少ない。ドライバーヘッドは体積が460㏄もある大きなチタン製なので、アゲンスト風でも高い球で飛ばす若いプロが多い。
だからミズノオープンのような風の強いシーサイドコースでは、風の影響を受けてフェアウエーをはずしてしまうのでスコアが伸びない。これでは全英オープンに出場できても予選で消えてしまう。