ヤクルト村上「55号」へあと2本 来季は「世界の王」“もうひとつの記録”を塗り替えるか
この男は一体どこまで行くのか。
ヤクルトの村上宗隆(22)が9日の広島戦で53号をバックスクリーンに叩き込んだ。落合博満(ロッテ)が1985年に記録した52本を抜き去り、64年に王貞治(巨人、現ソフトバンク球団会長)がマークした日本人最多の55本塁打まで、残り2本。日本人選手として初の「王超え」は時間の問題だろう。
そんな村上は来季、もうひとつ「世界の王」の記録を塗り替える可能性があるという。それが四球数だ。
四球のプロ野球記録は74年に王が積み上げた年間158個。この年は敬遠も同日本記録の45個だった。この記録は73年に三冠王を達成した翌年の出来事。村上はもっか102四球。55本超えに三冠王まで達成となれば、来季はさらに増えるに違いない。
「村上も一時期は露骨な四球攻めに遭っていた。特に8月は23試合で25四球。相手バッテリーも『一発だけ避ければいい』とばかりに、四球上等の配球が目立った。それが今月はわずか1四球。首位独走でヤクルトの優勝は揺るがないからなのか、対戦相手も村上と勝負するケースが増えている」(球界OB)