中日2位・村松開人は甲子園出場した兄の応援ボイコット 母のスコアブック1000枚は家族の宝物
両親の熱心な応援の下、村松は中学3年時の2015年に島田ボーイズから全国大会に出場。この年は兄も静岡高から春、夏と甲子園に出場した。
「開人はかなりの負けず嫌いでして。兄の甲子園の応援を拒否したんですよ。一緒に行こうと誘っても、『甲子園は応援に行くんじゃなくて、出るところだから』と。結局、置いていきました(笑)」
ライバル意識を燃やしながらも、兄と同じ静岡高に進学。17年春、18年春と2年連続で甲子園出場を果たした。明大に進むと50メートル5.8秒の俊足と高いミート力を武器に1年春からベンチ入り。今年は主将を務め、地元球団の中日から2位指名を掴み取った。
好乃さんは村松が静岡高に進んだ頃から、スコアの記録を休止。
「伝統のある高校なのでメガホンなどを使った応援が必須でしたし、明大時代は先輩やチームメートに迷惑をかけないように祈る気持ちが強すぎて、それどころじゃなく……」と言うが、念願のプロ入りを果たしたことで一段落つき、好乃さんの心境に変化が生まれたそうだ。