五輪談合疑惑で竹田JOC前会長が“再浮上” 特捜と公取「馬ルート」ロックオンで捜査再燃か
汚職事件で起訴された「ADK」幹部とも接点
「ポイントは『馬』ルートです。東京五輪の馬術競技の会場となった『馬事公苑』でテスト大会の計画立案などを受託したのは、広告大手『ADK』。スポンサー契約を巡って、同社は高橋被告に依頼して駐車場大手『パーク24』と組織委の契約に介在できたとされる。そのパーク社と竹田氏は『馬』を通じて接点を持ったともっぱらです。パーク社の創業者は無類の競馬好きで、馬術選手だった竹田氏のツテを通じて馬主になったほど。16年からパーク社の社外取締役を務めていた竹田氏は、日本馬術連盟の副会長でもあります。馬術競技の会場運営について、一定の影響力を持っていたとみられているのです」(大会関係者)
つまり、「組織委-ADK-馬事公苑」のつながりに竹田氏の意向が働いた可能性があるということだ。竹田氏とADKも浅からぬ関係にある。
「ADKは、竹田氏がJOC会長だった時代に、五輪開催年に開かれる『オリンピックコンサート』の運営事業を受注していた。また、竹田氏は汚職事件で起訴されたADK前社長らとも面識がある。高橋被告と前社長らの会食に同席していました」(捜査事情通)
汚職事件では、特捜部の任意聴取を受けるなど、竹田氏の名前が何度も浮上。ところが、高橋被告の4回目の起訴で捜査は終了したとみられていた。談合疑惑を巡って、特捜部は竹田氏を再び“ロックオン”したのか。