侍J内定の巨人・戸郷は“WBC後遺症”が心配…菅野を襲うシワ寄せと原監督の高いハードル

公開日: 更新日:

原監督は2ケタ勝利くらいでは満足しない

 戸郷が「WBC後遺症」に襲われた場合、そのあおりをモロに受けるのが、長年エースだった菅野智之(33)である。

 今季は10勝7敗。6勝7敗とどん底だった昨季から少し盛り返し、夢だったメジャー挑戦も断念した。原辰徳監督(64)は「力は落ちている」と指摘するが、日本代表、巨人のエース、場合によっては開幕投手の座も戸郷に引き渡すことになる来季、「数々の『重荷』を下ろせることで、菅野も楽に投げられる」とみる関係者もいる。ただ、「そんな簡単な話ではありません」と巨人OBがこう言った。

「菅野に『15、16勝は期待している』とノルマを課している原監督は、2ケタ勝利くらいでは満足してくれない。そもそも15勝以上は、全盛期だった17年(17勝)、18年(15勝)の2度しかない。30代になって右ひじ、腰などに故障歴のある34歳シーズンの成績としては、かなり高いハードルです。

 原監督は『チーム防御率(3.69)がリーグワーストでは(来季)優勝できるわけがない』と言っている。それなのに、FAは不調に終わり、投手補強は数人の外国人とドラフトの新人のみで計算はできない。その上、WBC出場で大きなダメージを受けるかもしれない戸郷のしわ寄せが“元エース”にのしかかるとすれば、例年以上の負担がかかることになりますよ」

 満身創痍のベテランにとって、WBC以上のプレッシャーかもしれない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド