機密費でIOC委員に贈答品と発言の馳浩知事 文科相時代に「招致活動はフェアプレー」と断言
■過去の国会質疑で招致活動は「フェアプレー」などと答弁
しかも馳氏は、招致活動をめぐる裏金疑惑が発覚した時に開かれた2016年5月25日の参院行政監視委員会に文科大臣として出席した際、山本太郎議員(48=現れいわ新選組代表)とこんなやり取りをしていたのだ。
山本「大臣に、一言でお答えいただきたいと思います。東京オリンピックは、招致活動においても、うそも裏金もなくクリーンに行われたとお考えになりますか」
馳「はい、そのように考えておりますし、今回のように裏金疑惑というふうに表現をして報道されることは、私も招致に関わった一員として大変胸を痛めているところであります」
さらに山本氏が招致活動の方針などについてあらためて問うと、馳氏はこう断言していた。
「IOCの規定では相手の都市などを攻撃をしてはいけない、フェアプレーでやるべきだということで(略)」
「うそも裏金もなくクリーン」「フェアプレー」で招致活動に携わり、裏金疑惑に「胸を痛めて」いたというのであれば、馳氏は自らの発言に対しても責任を持つのは当然だろう。