阪神連覇に向けて「もうお腹いっぱい」にならないか? 38年ぶり日本一で軒並み大幅昇給
今季38年ぶり日本一を達成し、13日にハワイへ優勝旅行に向かった阪神ナインの年俸が急上昇している。
筆頭は1億5000万円増の3億2000万円でサインした、虎の切り込み隊長・近本光司だ。入団6年目での3億円到達は外野手ではあのイチロー(2億8000万円)を超えて史上初。更改後の会見では破顔一笑、「生涯阪神」を宣言した。
飛車が近本なら、角は不動の4番・大山悠輔である。こちらも1億5000万円増の2億8000万円で更改。早ければ来季中にFA権を取得するため、球団からは複数年契約を提示されたが、これを断り単年でサインした。
飛車角の大幅アップは当然としても、レギュラー勢の給料もうなぎのぼりだ。未来の大砲・佐藤輝明は6500万円増の1億5000万円、2番の曲者・中野拓夢も8000万円増の1億5000万円。先発3本柱・伊藤将司も倍増の1億6000万円に達し、これで阪神は1億円超の選手が球団最多タイ(2004年、09年)の10人となった。
阪神は12球団最多の観客動員数を誇る上に、今季はCSファイナルステージを主催して臨時収入を得た。ただでさえ儲かっているところに、高給取りのFA選手や助っ人に頼らないチーム作りが成功していることもあり、生え抜き選手に大還元した形だ。