パリ五輪代表主将 藤田譲瑠チマ(後編)「26年北中米W杯の時は欧州5大リーグでプレーを」
■同僚と2泊3日パリ旅行で五輪会場を下見
とはいえ、試合に出られなければメンタル的に落ち込むこともある。そんな自分を前向きにさせる意味もあったのか、12月には同僚のGK鈴木彩艶とMF山本理仁と2日間のオフを利用し、パリ旅行に出向いて「五輪の下見」をしたという。
「行ったのはエッフェル塔とか有名な場所。欧州旅行自体が人生初だったので凄く楽しかったですね。3人で『五輪の下見に行こうぜ』というノリだったのでうまく五輪の出場切符を取って乗り込めればいいと思います」
五輪でインパクトを残せれば、A代表入りも見えてくるだろう。同僚のMF伊藤涼太郎もコンスタントな活躍が認められ、24年元日のタイ戦のメンバーに名を連ねた。
「涼太郎君を見ていて、『欧州で試合に出ていればいいことあるな』と感じたのは確か。まだ先のことは考えられないですけど、26年北中米W杯の時には欧州5大リーグのクラブでプレーしていたいなと思います」
そのためにも「ひと皮むけないとダメだ」という危機感は強い。