パリ五輪代表主将 藤田譲瑠チマ(後編)「26年北中米W杯の時は欧州5大リーグでプレーを」

公開日: 更新日:

 欧州でプレーするパリ五輪世代を見るとMF鈴木唯人(ブレンビー)もFW小田裕太郎(ハーツ)も、所属クラブではフル稼働できていない。

「それぞれ事情は違うでしょうけど、監督やチームメートと意思疎通する難しさ、本当に伝えたいことを伝えられないもどかしさを抱えながら、みんな頑張っていると思います。『ベルギーならすぐに試合に出られるだろう』と日本の人たちは思うかもしれないけど、そんなに簡単じゃない。レベルも高いし、戦術的には日本の方が上かもしれないけど、個々でやらないといけない部分では明らかに大きい。ひとつひとつ乗り越えていくしかないんです」

 全てが順風満帆に行く人生などない。今の経験は必ずや未来への大きなエネルギーになる。

 技巧派ボランチがパリ五輪で異彩を放つのを楽しみに待ちたい。(おわり)

(聞き手=元川悦子/サッカージャーナリスト、絹見誠司/日刊ゲンダイ)

藤田譲瑠チマ(ふじた・じょえるちま)2002年2月生まれ。東京・町田市出身。ナイジェリア人の父と日本人の母との間に生まれ、東京V-徳島-横浜Mを経て、23年7月にベルギー1部シントトロイデンに完全移籍。22年7月の東アジア選手権でA代表デビュー。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末