女子卓球・伊藤美誠に「引退説」浮上…失意の五輪代表落選、燃え尽き症候群、モチベーション低下のトリプルパンチ
「やっぱりな……」と漏らしたのは、Tリーグ関係者だ。
昨日5日、日本卓球協会がパリ五輪の卓球女子日本代表予定選手を発表。注目された3枠目の団体要員は選考ポイントランク4位の張本美和(15)に決まった。同3番手の伊藤美誠(23)は3度目の五輪出場を逃した。
伊藤は15歳で2016年リオ五輪の団体代表に選ばれ、銅メダルを獲得。卓球史上最年少のメダリストになった。21年東京五輪では水谷隼との混合ダブルスで日本卓球界史上初の金メダルに輝き、団体銀、シングルス銅と3つのメダルを手にした。その後は故障や不振で本来のプレーができず、ワールドツアーで中国人選手と互角に戦っていた頃の勢いは消えた。シングルス代表の2枠に漏れただけでなく、「3人目」にも入れなかった。
冒頭の関係者がいう。
「20歳で迎えた東京五輪では3色のメダルをすべて手にした。燃え尽きつきた感は否めず、その後は強気で独創的なプレーはまったく見られなくなった。一方の張本は、かつての伊藤のように怖さ知らずで伸び盛りですから。心配なのはこの先です。16日からは釜山で世界選手権(団体)がある。メンバーの伊藤は代表漏れ直後に平常心で戦えるのか」