【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前
立浪和義監督(54)の表情は明るかった。理由は巨人から加入した中田翔(34)の存在だろう。実際、「打線というかチームに柱ができた。ガラッと雰囲気が変わった」と目を細めていた。私が訪問した16日は「腰の張り」で練習を早退したものの、「大事を取って」とのことだから、心配はなさそうだ。
脇役の選手が多いチームにあって右の細川成也(25)などにもいい影響があるという。ただ、戦い方はあくまで「スモールベースボール」のようだ。本拠地の広いバンテリンドームでの戦いを見据え、例年よりケース打撃などで走者を進めるための右打ちや、バント、エンドラン、盗塁、ダブルスチールといった1点を取るための練習を増やしていると言っていた。
そんな中、立浪監督が「秘密兵器」と期待するのが、キューバ出身で今季育成で加入したクリスチャン・ロドリゲス(21)だ。
184センチ、74キロとまだ細身。現時点では打撃が課題だが、「大型ショートとしては足が速いし肩も強い。ショートは決まっていない。面白い存在。まだ打てないけど守備力はメジャーレベル。できたら使いたい」と絶賛。「5年後にはメジャーでしょうね」とまで言うから、大抜擢の可能性はあると見た。