オリックスで再起誓う吉田輝星が胸中吐露…「心を入れ替え、笑ってシーズンを終えたい」
吉田輝星(オリックス・23歳・投手)
昨年11月、黒木優太とのトレードで日本ハムから移籍した。「金農旋風」で甲子園の話題を独占し、2018年のドラフト1位で入団してから5年、古巣では通算64試合の登板で3勝9敗、防御率6.23と満足のいく結果は残せなかった。昨季は3試合の登板にとどまり、防御率9.00。新天地で再起を誓う右腕に移籍の心境や古巣への思いなどを直撃した。
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◇ ◇ ◇
──トレードが決まった時の心境は?
「活躍できずに悔しいです。それに(日本ハムの)スカウトの方とか栗山前監督にもすごく声をかけてもらっていましたので、すごく申し訳ないという気持ちです」
──5年間の日本ハム時代を振り返って。
「中学や高校の3年間よりも、5年という長い時間を過ごしたチームだったので、いろんな人とも仲良くなりましたし、感謝しかないです。プロのイロハを教えてもらいましたし、プロ野球のことをいろいろと学べたので、その経験を今後活躍できるように生かしていきたいです」
──日本ハムのファンにも期待された。
「ファイターズのファンの方は、スリーボールになった時に拍手をしてくれたり、ファンの文化なのかわからないんですけど、すごく選手に寄り添ってくれている印象があるので、そこに関しても感謝しかないです」
──思うような結果を残せなかった原因は?
「これという要因はわかりません。その正解にたどり着いていない時点で努力が足りていなかったのかなと。ただ、いろいろと試行錯誤しましたが、その中で経験することも多かったですし、ひとつひとつを後悔するよりは、今後に生かしていかなければなと思っています」
──2022年に新庄監督が就任してチームはどう変わりましたか?
「新庄監督はテレビとかで見るそのままの人で、すごい話しかけてもくれますし、野球の指導とかもいろいろとしてくれる。それに選手に自信を持たせることがとてもうまい人ですね。(22年の春季キャンプで臨時コーチとして指導を受けた)藤川球児さんを呼んでくれたのも新庄さんだと思いますし、僕が抑えた翌日でも練習中のキャッチボールで、自分ではわからない外から見た発見を教えてくれていました」
──その新庄監督はシーズン中もトライアウトと称して選手の力量を見極めることに時間を費やした。戸惑いもあったのでは?
「自分も含めて、選手たちは別にトライアウトっていう感覚はなく毎試合ちゃんと抑えたいと一生懸命やっていました。僕にとっては試合に出られるチャンスも増えましたし、そういった面では戸惑いはなかったです。僕は新庄監督にものすごく自信を持たせてもらったひとりですし、僕に修正しなければいけなかったことが多かったということもあると思うのですけど、新庄監督には特に気にかけてもらいました。新庄監督にはみんな、僕と同じようにいいところは褒めてもらって、さまざまな指摘ももらった。みんなが良い雰囲気で取り組んでいたと思います」