“ダメ大関の見本市”が後押し 新小結大の里「来場所で大関昇進」への期待と懸念

公開日: 更新日:

 初土俵から所要7場所、史上最速優勝を成し遂げた新小結大の里。本来、大関への昇進目安は「三役で3場所33勝以上」のため、今場所がその起点ということになる。しかし、その目安はとっくの昔に形骸化。来場所の成績次第で大関昇進の可能性は十分あるという。(【前編】からつづく)

  ◇  ◇  ◇

 強さという点では、疑問を抱く者は皆無。二所ノ関部屋付きの中村親方(元関脇嘉風)は「言うことなし、ですよ」と顔をほころばせ、「大の里の強みは、前に出ていく圧力に加え、バネ、瞬発力が並外れている」と話す。

 元横綱大乃国の芝田山親方もかねて、「ものすごい横綱になるよ。それだけの素質がある力士」と絶賛している。

 ファンの人気も高い。大相撲の懸賞には「森永賞」というものがある。来場したファンは「これは」と思うその日の一番を選び、中入り前までに投票。トップとなった取組に、製菓会社の森永が懸賞をかけるシステムだ。1日1本、つまり15日間で15本しか出ない賞だが、今場所の森永賞は4日目の阿炎-熱海富士、10日目の琴桜-高安を除いて、残り13日はすべて大の里の取組が選出された。それだけファンからの支持を受けている証拠である。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動