柔道日本勢にメダルラッシュは見込めない?東京五輪の再現が困難な理由…専門家が指摘
パリ五輪柔道日本代表で女子48キロ級の角田夏実(31)、男子60キロ級の永山竜樹(28)の最軽量級2人が昨22日、先陣を切って渡仏した。
現地では時差ボケ解消を図りながら、最終調整を行い、日本時間27日の初戦に備える。
世界選手権3連覇中の角田は「少しずつ実感が沸いてきた。自分の一番のパフォーマンスができればいいなと思う」と意気込んだ。
開会式当日に始まる最軽量級の2人には今大会の日本勢金メダル第1号、通算500個目のメダル獲得が期待されている。前回の東京五輪では男女合わせて金9個を含む計11個のメダルを獲得し、史上最多を更新した柔道日本。今回もメダル量産を目標に掲げているが、厳しい戦いが予想されている。
柔道に詳しいスポーツライターの木村秀和氏がこういう。
「東京五輪で史上最多のメダルを獲得したのは、圧倒的なホームアドバンテージの恩恵を受けたことも大きい。コロナ禍により海外勢は来日してから、練習時間や環境が制限されたのとは対照的に、日本勢は選手村には宿泊せず、ナショナルトレーニングセンターで合宿を行い、稽古相手にも事欠かなかった。医療スタッフも含めてサポート体制も充実しており、海外勢との不公平感は否めなかった。今回は至れり尽くせりの環境は望めないだけに、東京五輪の再現は難しいでしょう」