卓球混合ダブルス 張本・早田組の「メダル獲得」を初戦で潰した謎の北朝鮮ぺアの実力
【パリ五輪】卓球混合ダブルス
前回の東京大会で初めて採用され、日本の水谷隼・伊藤美誠組が中国ペアを破り、初代の金メダルに輝いた。今回の張本智和/早田ひな組は世界ランキング2位で世界最強の中国組(王楚欽/孫穎莎)とは決勝まで対戦がなく、銅メダル以上は確実と見られていたが、その「計算」を1回戦(1-4)で打ち砕いたのが北朝鮮組(リ・ジョンシク/キム・クンヨン=ともに24歳)。謎のペアはその後も世界ランキング9位のスウェーデン組を負かし、準決勝では第4シードの香港組にも勝利。30日の決勝でも最強の中国組を相手にゲームカウント2-4と善戦し、銀メダルを手にした。
北朝鮮はコロナ禍の影響で東京五輪や他の国際大会に出場せず、混合ダブルスの2人は昨年4月にチェコで行われた世界予選でパリ五輪の切符を得た。彼らの情報といえばこの時のビデオぐらいだった。
女子のキムがトップ選手では珍しい「粒高」ラバーを使用。回転量が少ないボールに相手選手は戸惑い、甘い返球を男子のリがパワーのあるボールを打ち返しポイントを重ねた。
卓球の北朝鮮代表は、混合ダブルスの2人に、女子シングルのピョン・ソンギョン(25)の3人だけ。この日はピョンもベスト16へ駒を進めた。このまま勝ち進めば準々決勝で早田と対戦するかもしれない。