男子バレー 不発に終わった主将・石川祐希…親友が語る「ここから逆襲」 米国に敗戦も決勝T進出
「もともと控えめな性格でしたが、主将になってからは『世界一』『金メダル』と大きな目標を公言するようになりました。もちろん、それだけの実力があるから言えることですが、自分の発言によってチームを鼓舞し、ファンを惹きつける。主将としての役割を果たすという強い責任感があるからこそでしょう」
とは、愛知・星城高バレー部で石川とともに高校史上初の6冠(2年連続インターハイ、国体、春高制覇)を達成した“キセキの世代”のひとり、川口太一氏(元ウルフドッグス名古屋)。逆境を力に変えるのが石川だと、さらに続ける。
「本来、バレーボール選手の王道は大学卒業後に企業に所属し、Vリーグでプレーすることです。でも、石川は(中大進学後に)迷うことなく本場イタリアのクラブに身を置くことを選んだ。少しでも上手くなるため、世界一のバレーボール選手に近づくためです。昨年、イタリアで石川に会った時のこと。企業に所属していないからこそ、『引退後は誰も守ってくれない。だから毎日を大切に、1試合1試合、 毎日の練習を一生懸命取り組むんだ』と話していました。バレーに対する取り組みに一切の妥協がありません」
この日のインタビューを「また次の機会もある。そこでしっかりプレーできるようにしていきたい」と締めくくった石川。決勝トーナメントで鬱憤を晴らしたい。