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春日良一五輪アナリスト

長野県出身。上智大学哲学科卒。1978年に日本体育協会に入る。89年に新生JOCに移り、IOC渉外担当に。90年長野五輪招致委員会に出向、招致活動に関わる。95年にJOCを退職。スポーツコンサルティング会社を設立し、代表に。98年から五輪批評「スポーツ思考」(メルマガ)を主筆。https://genkina-atelier.com/sp/

IOC会長選でバッハの後継は?日本人も初名乗り、五輪史上初「大きな出来事」の可能性も

公開日: 更新日:

 我が国では自民党総裁選の話題で持ち切りだが、海の向こうでは9月15日に立候補が締め切られた選挙が注目されている。

 国際オリンピック委員会(IOC)会長選である。誰がなるかで世界のスポーツポリティクスは大きく変わるだろう。

 会長選挙に手を挙げたのは7人。五輪史上初となる大きな出来事が起こる可能性がある。初の女性会長、初のアフリカ大陸出身会長あるいは初のアジア人会長が誕生するかもしれないのだ。

 前2つを担うはジンバブエの競泳金メダリストで選手委員長として実績のあるカースティ・コベントリー。最後のひとつにはヨルダンのフェイサル・アル・フセイン王子そして日本の渡辺守成国際体操連盟会長がいる。

 新会長は来年3月アテネでのIOC総会で決まるが、1月のローザンヌIOC本部での演説会が唯一の公式アピールの場で、そこで未来の五輪をどう語るかが肝心だが、IOC本部周辺の動きから本流が求めているものを予見してみよう。

 候補者の中で最も著名なセバスチャン・コー世界陸連会長は有力候補と思われてきたが、立候補締め切り直前に潘基文(前国連事務総長)IOC倫理委員長名の書簡が全委員に回覧され違う視点が見えてきた。「選挙時および任期中、IOC委員でなければならない」とほのめかされたのだ。IOC委員の定年は70歳。今だけでなく最初の任期8年後、そして延長した場合の12年後、候補者が何歳であるか留意しろということだ。

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