「打撃の極意」教えます。巨人・坂本勇人は工夫して数種類を使い分けながらタイミングを取っている
②左足を少し上げて2度ステップする。
③あらかじめ左足を引いておいて、ほぼノーステップで打つ。
投手に合わせて数種類を使い分けながらタイミングを取っている。
手をヒッチしてタイミングを取る巨人の丸佳浩も特徴的だ。動きが大きく、高校生には勧められないが、プロ生活の中であの形にたどり着いた。丸にはあれが合っている。
ドジャースの大谷翔平は20センチほど小さくステップしてから、右足のかかとの上げ下げでタイミングを取っている。
打者がトップをつくってからミートポイントに到達するまで0.3~0.4秒。高校生の130キロなら対応できるが、プロの145~150キロだと間に合わない。柳田のように、プロは早く始動する必要がある。
タイミングを取った後のスイングで強調したいのは、バットを出す時にヘッドを立てるイメージで振ること。これは最近、高校生でも激増しているアッパースイングを矯正するためでもある。バットが寝た状態でスイングし、プロ野球で2000安打をマークしたのは、通算3085安打で歴代1位の張本勲さんと、巨人の坂本くらいしか、私は知らない。