年俸総額29.5億円も機能せず…ソフトBに影落とす助っ人3人衆は本当にヤル気あるのか
給料ドロボーと言われても仕方のない3人だが、かつてソフトバンクのフロントとして、外国人選手との契約に関わった小林至氏(桜美林大学教授)が言う。
「複数年契約は出来高を除けば、成績に関わらず基本給は変わりません。モチベーションが低下することもあり、メジャーでさえ大谷(ドジャース)のように契約初年度から毎年活躍する方が稀ですよ。ただ、日米で考え方が大きく異なるのも事実です。日本が『情の国』だとすれば、米国は『理の国』です。メジャーでは例えば4年契約なら、『4年間の間にこれだけの成績を残せばいい』とトータルで考える傾向がある。不調や故障で無理をし、さらに成績を悪化させるくらいならば、何カ月か休んだ方がいい、と最適化する合理性がある。日本の助っ人で『大型契約を結んで満足したから、あとはサボろう』という者はゼロとは言いませんが、ほとんどいませんよ」
つまり、今は成績が伴わずとも、3人なりにチームに貢献する意志はあるということなのだろう。とはいえ、日本は「情の国」。考え方の違いは時に軋轢も生む。
高額助っ人の二軍落ちは、チームに悪影響を与えることもある。