名越康文氏(精神科医)

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 読書が趣味で、週1回は必ず書店に立ち寄ります。気になる本を毎週買って帰るわけですが、「【新装版】山本七平の日本資本主義の精神」(山本七平著 ビジネス社)のように、出合えてよかった! と思える本はそうありません。この本と出合って、数年来のもやもやを一気に晴らすことができたんです。

 もうかれこれ8年ほど、大阪のNHKで「ルソンの壺」という経済番組に出演しているんですが、毎回、大阪の一企業にスポットを当て、どう苦境を乗り越え、失敗を成功に変えたか、そんな話を聞く番組です。

 100社以上の社長さんから話を伺ううち、日本の会社の独自性について考えるようになりました。でも、あれこれ考えて自分なりの答えを出しても、どこか物足りない。パチッとした答えにたどり着けずにいたんです。

 ところが、この本に出合い、ようやく、もやもやを晴らしてくれる的確な言葉を得ました。山本七平は、日本企業は利潤を追い求める機能集団であると同時に、疑似家族的な共同体であると言っています。それこそが、日本の会社を動かす見えざる原則である、と。

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