「サラリーマンの新しい掟 下積みは、あなたを裏切らない!」常見陽平著
転職や起業のハードルが下がり、「自分が希望しない仕事をさせられる」=下積みの不要論が幅を利かせる今、あえてそのメリットを説いた若者向けビジネステキスト。
芥川龍之介の「トロッコ」の出版社で校正の仕事をする主人公を例に、「自分の基礎力を高め、新たな武器をもたらしてくれる」と下積みが必要な理由を紹介。さらに手塚治虫の創作秘話や、スティーブ・ジョブズの伝説のスピーチ「ハングリーであり、愚か者であれ」などを取り上げながら、「凡人は努力だけでなく、さらに工夫が必要」「強烈な失敗体験、挫折を通じて、人生の可能性は広がっていく」など「下積みの掟」を講義。(マガジンハウス 1200円+税)