書物のアリ地獄に落ちよう編

公開日: 更新日:

「口笛を吹きながら本を売る――柴田信、最終授業」石橋毅史著

 本の街・神保町で85歳の今も「岩波ブックセンター」の代表として、最前線に立つ書店業界の重鎮・柴田信氏への聞き書き集。

 氏は、本の販売数や在庫数をコンピューター管理するPOSシステムが導入される20年も前に、仲間らと本に挟まれているスリップを使ったシステムを構築し、注目を集めた。当時の合言葉は「口笛を吹きながら本を売ろう」。それを実現、支えたのは、本を売るための強い仕組みだという。当時、勤務していた芳林堂書店への入社の経緯や、創業者の齋藤芳一郎氏から学んだことをはじめ、半世紀に及ぶ書店人生を振り返りながら、本を売るとはどういうことかを語り尽くす。

(晶文社 1600円+税)

【連載】ザッツエンターテインメント

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    三浦大知に続き「いきものがかり」もチケット売れないと"告白"…有名アーティストでも厳しい現状

  2. 2

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  3. 3

    サザン桑田佳祐の食道がん闘病秘話と今も語り継がれる「いとしのユウコ」伝説

  4. 4

    松嶋菜々子の“黒歴史”が石橋貴明セクハラ発覚で発掘される不憫…「完全にもらい事故」の二次被害

  5. 5

    NiziU再始動の最大戦略は「ビジュ変」…大幅バージョンアップの“逆輸入”和製K-POPで韓国ブレークなるか?

  1. 6

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  2. 7

    下半身醜聞の川﨑春花に新展開! 突然の復帰発表に《メジャー予選会出場への打算》と痛烈パンチ

  3. 8

    モー娘。「裏アカ」内紛劇でアイドルビジネスの限界露呈か…デジタルネイティブ世代を管理する難しさ

  4. 9

    伸び悩む巨人若手の尻に火をつける“劇薬”の効能…秋広優人は「停滞」、浅野翔吾は「元気なし」

  5. 10

    小松菜奈&見上愛「区別がつかない説」についに終止符!2人の違いは鼻ピアスだった