「安倍政権のメディア支配」鈴木哲夫著

公開日: 更新日:

 政治とメディアとの関係を考察したテキスト。

 3月、ニュース番組のコメンテーター・古賀茂明氏が官邸からの圧力で降板させられたと発言。怒った自民党は、自主規制を仕向けるためか、同番組の放映局を呼び出し事情聴取をした。

 まずは、その古賀氏と対談。古賀氏は発言の真意を語りながら、権力の圧力によるテレビ報道の変質を危惧する。一方で、昨年末の総選挙前に在京テレビキー局に対して出された自民党からの要求など、マスメディアに対する自民党の介入の実態を紹介しながら、1990年以降の自民党によるコミュニケーション戦略とその背景を検証。自民党政治家の報道圧力発言が物議を醸す今こそ読むべきタイムリー本。

(イースト・プレス 861円+税)

【連載】新書あらかると

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    僕の理想の指導者は岡田彰布さん…「野村監督になんと言われようと絶対に一軍に上げたる!」

  4. 4

    永野芽郁は大河とラジオは先手を打つように辞退したが…今のところ「謹慎」の発表がない理由

  5. 5

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  1. 6

    大阪万博「午後11時閉場」検討のトンデモ策に現場職員から悲鳴…終電なくなり長時間労働の恐れも

  2. 7

    威圧的指導に選手反発、脱走者まで…新体操強化本部長パワハラ指導の根源はロシア依存

  3. 8

    ガーシー氏“暴露”…元アイドルらが王族らに買われる闇オーディション「サウジ案件」を業界人語る

  4. 9

    綱とり大の里の変貌ぶりに周囲もビックリ!歴代最速、所要13場所での横綱昇進が見えてきた

  5. 10

    内野聖陽が見せる父親の背中…15年ぶり主演ドラマ「PJ」は《パワハラ》《愛情》《ホームドラマ》の「ちゃんぽん」だ