「本屋になりたい この島の本を売る」宇田智子著 高野文子絵

公開日: 更新日:

 日本一広い新刊書店の書店員から、日本一狭い古本屋の店主となった著者がつづる仕事エッセー。沖縄の第一牧志公設市場の向かいにある店の前は、地元の人や観光客で人通りが絶えない。店内は3畳の広さしかないが、普段は本屋に行かない人にも「沖縄の本」ならば手に取ってもらえるはずと、独立を決断する。仕組みもよく分からぬまま飛び込んだ古書店業。個人宅への買い取りや組合の市などでの仕入れから、値付け、そして「お客さんが棚をつくる」といわれる品揃えや並べ方まで、本屋の仕事の実際を紹介する。店では展示会やライブも開催。そんな本屋の可能性を追求する試行錯誤の日々を、本や人との出会いを交えながらつづる。(筑摩書房 820円+税)



【連載】新書あらかると

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    僕の理想の指導者は岡田彰布さん…「野村監督になんと言われようと絶対に一軍に上げたる!」

  4. 4

    永野芽郁は大河とラジオは先手を打つように辞退したが…今のところ「謹慎」の発表がない理由

  5. 5

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  1. 6

    大阪万博「午後11時閉場」検討のトンデモ策に現場職員から悲鳴…終電なくなり長時間労働の恐れも

  2. 7

    威圧的指導に選手反発、脱走者まで…新体操強化本部長パワハラ指導の根源はロシア依存

  3. 8

    ガーシー氏“暴露”…元アイドルらが王族らに買われる闇オーディション「サウジ案件」を業界人語る

  4. 9

    綱とり大の里の変貌ぶりに周囲もビックリ!歴代最速、所要13場所での横綱昇進が見えてきた

  5. 10

    内野聖陽が見せる父親の背中…15年ぶり主演ドラマ「PJ」は《パワハラ》《愛情》《ホームドラマ》の「ちゃんぽん」だ