「ハートブレイク・レストランふたたび」松尾由美著
フリーライターの真以が通うファミリーレストランには、ハルという幽霊のおばあちゃんが出没する。探偵なみの洞察力を持つハルは、本物の事件から、周辺のささいな謎までなんでも解決してしまう。
ハルと警察との橋渡し役を担ってきた真以は、ある日、ファミレスで打ち合わせ中の老人が、有名な画家の佐伯だと気づく。隣の席で刑事の南野に、記事で取り上げることになった音声認識で、合言葉を告げないと開かないペンケースについて説明していた真以に佐伯が声をかけてきた。佐伯には南野らには見えないハルの姿が見えているようだった。(「大げさなペンケースの問題」)
人気ミステリーシリーズの続編。(光文社 620円+税)