「スマホ断食」藤原智美氏
やるのは金曜の夜から月曜の朝までの3日間。あらかじめ一斉メールでスマホ断食を伝えておけば、連絡が取れなくても問題は起こらない。米国では3泊4日のスマホ断ちツアーがあるそうだ。
「スマホの使用を自分でコントロールできるようになり、一人の時間をつくれる力を持つことが目的です。たかが3日間ですが、できない大人はたくさんいると思いますよ(笑い)。ある意味、自分がどのくらいの人間関係を築けているのかの試金石にもなります。3日間、スマホ断食をやって壊れる人間関係なら、しょせんはそんなもんだよね、ということです」(潮出版 1200円+税)
▽ふじわら・ともみ 1955年、福岡市生まれ。90年「王を撃て」でデビュー。92年「運転士」で芥川賞受賞。「モナの瞳」「ミッシングガールズ」のほか、ベストセラー「『家をつくる』ということ」「暴走老人!」「検索バカ」「ネットで『つながる』ことの耐えられない軽さ」などノンフィクションも手掛ける。