「世界一周飲み歩き」イシコ著

公開日: 更新日:

 コップ一杯のビールで赤くなるという旅人による、世界を股に掛けた飲み歩きエッセー。

 ラオスとの国境にあるタイ東北部の町「ムクダハン」では、誘われるまま高校で生徒たちの踊りを観賞することに。貴賓待遇の接待を受け、ついにはステージに呼ばれて踊るうちに、恋人のように美女と2人、ストローでつぼ酒を飲むことになってしまう。その後の校長の挨拶で不可解だった好待遇の真相が分かるのだが、それは本書で。

 その他、ロンドンのクラブでジンの栄養ドリンク割りを飲んで正体を失ってしまったエピソードや、チェコ人の友人と彼女の父親と飲んだプラハの夜、電灯のないアフリカ・ブルキナファソの屋外レストランの暗闇で飲むビールなど、行く先々で何かが起きる著者の珍道中に爆笑。(朝日新聞出版 620円+税)

【連載】文庫あらかると

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    都知事選2位の石丸伸二氏に熱狂する若者たちの姿。学ばないなあ、我々は…

  2. 2

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    竹内涼真“完全復活”の裏に元カノ吉谷彩子の幸せな新婚生活…「ブラックペアン2」でも存在感

  5. 5

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  1. 6

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  2. 7

    二宮和也&山田涼介「身長活かした演技」大好評…その一方で木村拓哉“サバ読み疑惑”再燃

  3. 8

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  4. 9

    小池都知事が3選早々まさかの「失職」危機…元側近・若狭勝弁護士が指摘する“刑事責任”とは

  5. 10

    岩永洋昭の「純烈」脱退は苛烈スケジュールにあり “不仲”ではないと言い切れる