「ハイブリッド外交官の仕事術」宮家邦彦著
元外交官の著者は、複雑な国際情勢においては「本筋」を一瞬で見極めることが大事だという。それはビジネスでも同様で、「本筋」を一瞬で見極めるためには「大局観」を養うことだと説く。本書は、外交官として働いてきた体験をもとに、その「大局観」を持つために必要な技を伝授するビジネステキスト。
情報を得るために、赴任地でいつも一から人脈を築いてきた著者。その人脈づくりの極意を紹介しながら、新しい情報を得るには新しい人脈も必要だが、大局的な視点を磨くためには、古い友人を通じた「定点観測」も重要だという。そんな情報の入手法に始まり、交渉術や情報の分析法、そして危機管理術まで、外交の現場で磨いた仕事術を惜しげもなく公開。
(PHP研究所 620円+税)