「妖獣都市 邪体曼荼羅 〈闇ガード〉」菊地秀行著
みづきは、高校に通いながら、衣装のデザインから、歌とダンスのレッスン、そして売り込みまですべて自分でこなす「セルフ・プロデュース・アイドル」として活動。月1のライブの帰り道、山田と名乗る男がみづきに声をかけてきた。彼を気に入りホテルに誘ったみづきだが、山田は彼女の全身に描かれた蛇の入れ墨に尻込みする。シャワーを終えたみづきが部屋に戻ると、天井から女の声がする。異界である〈向こう側〉の〈索敵者〉の妖物・蜘蛛女ダナエの声だった。ダナエはみづきの〈こちら側〉での名を聞き、奮い立つ。みづきの父と母は向こう側の妖物と互角に戦う伝説の〈闇ガード〉だった。
アダルトエンターテインメント「妖獣都市」シリーズ8年ぶりの新作。(毎日新聞出版 900円+税)