「自分を『平気で盛る』人の正体」和田秀樹著
タレントが学歴詐称をしたり、SNSで「リア充」をアピールするために代行業者を使うなど、ここ数年、自分を偽装したり、“盛る”ことでよく見せようとする自己アピールの強い人が増えている。背景にあるのは、盛った人のほうが優秀な人材と見られ、得をしやすいという社会。それゆえ「演出の範囲」と捉え、偽ることへの垣根が低くなっているのだ。
盛りたがる人には、「他人への共感性がない」「他人を傷つけるのは平気」「安請け合いする」などの特徴がある。しかし彼らは、一見魅力的に見えるので、内定を出したり、仕事を依頼してはトラブルになる……という負のループが生まれている、と著者。
見抜くことが難しい“盛り”の実態を解説しながら、対処のヒントをさぐる。(SBクリエイティブ 800円+税)