「投資なんか、おやめなさい」荻原博子著

公開日: 更新日:

 世の投資ブームを警告する資産防衛術指南書。

 なぜ、「投資をするな」と呼びかけるのか。日銀の金融政策によって、運用難に陥り、収益が悪化した3大メガバンクをはじめとする多くの金融機関は、投資商品を消費者に買わせる手数料稼ぎでしか生き延びられなくなっているからだという。

 金融庁の試算によると、2025年には全国106の地方銀行の6割が赤字に転落するという。さらに、世界中で行われてきた金融緩和のツケで膨れ上がった負債によって、18年前後から世界的不況に突入する可能性を指摘。人気の「外貨建て生命保険」など、さまざまな投資商品の落とし穴を徹底解説しながら、「投資をしなくては」という呪縛から読者を解き放つ。

 (新潮社 760円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    メッキ剥がれた石丸旋風…「女こども」発言に批判殺到!選挙中に実像を封印した大手メディアの罪

  2. 2

    一門親方衆が口を揃える大の里の“問題” 「まずは稽古」「そのためにも稽古」「まだまだ足りない稽古」

  3. 3

    都知事選敗北の蓮舫氏が苦しい胸中を吐露 「水に落ちた犬は打て」とばかり叩くテレビ報道の醜悪

  4. 4

    東国原英夫氏は大絶賛から手のひら返し…石丸伸二氏"バッシング"を安芸高田市長時代からの支持者はどう見る?

  5. 5

    都知事選落選の蓮舫氏を「集団いじめ」…TVメディアの執拗なバッシングはいつまで続く

  1. 6

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 7

    都知事選2位の石丸伸二氏に熱狂する若者たちの姿。学ばないなあ、我々は…

  3. 8

    ソフトバンク「格差トレード」断行の真意 高卒ドラ3を放出、29歳育成選手を獲ったワケ

  4. 9

    “卓球の女王”石川佳純をどう育てたのか…父親の公久さん「怒ったことは一度もありません」

  5. 10

    松本若菜「西園寺さん」既視感満載でも好評なワケ “フジ月9”目黒蓮と松村北斗《旧ジャニがパパ役》対決の行方