「投資なんか、おやめなさい」荻原博子著
世の投資ブームを警告する資産防衛術指南書。
なぜ、「投資をするな」と呼びかけるのか。日銀の金融政策によって、運用難に陥り、収益が悪化した3大メガバンクをはじめとする多くの金融機関は、投資商品を消費者に買わせる手数料稼ぎでしか生き延びられなくなっているからだという。
金融庁の試算によると、2025年には全国106の地方銀行の6割が赤字に転落するという。さらに、世界中で行われてきた金融緩和のツケで膨れ上がった負債によって、18年前後から世界的不況に突入する可能性を指摘。人気の「外貨建て生命保険」など、さまざまな投資商品の落とし穴を徹底解説しながら、「投資をしなくては」という呪縛から読者を解き放つ。
(新潮社 760円+税)