「幕末ダウンタウン」吉森大祐著

公開日: 更新日:

 新選組隊士となった播磨精次郎は、四条大橋で旧知の噺家、桂文枝に声をかけられた。大阪でバクチの借金のかたに自分のネタを質に入れてしまったので、京に流れてきたという。剣の腕に自信がない精次郎は寄席で情報をつかんで手柄を立てようとする。花街を題材にした物マネで人気の女芸人、松茂登に一目惚れするが、彼女は新選組が狙っている長州藩士とつながりがありそうだ。

 文枝に勧められて精次郎は芸人を装うことになり、播磨名物の太神楽を披露するが、……ウケない。客にやじられてキレた精次郎が怒鳴り返すとそのキレ芸が受けて、松茂登とコンビを組むことに。

 芸人になった新選組隊士を描く幕末エンターテインメント。(講談社 1400円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    大阪万博「午後11時閉場」検討のトンデモ策に現場職員から悲鳴…終電なくなり長時間労働の恐れも

  4. 4

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 5

    遠山景織子の結婚で思い出される“息子の父”山本淳一の存在 アイドルに未練タラタラも、哀しすぎる現在地

  1. 6

    桜井ユキ「しあわせは食べて寝て待て」《麦巻さん》《鈴さん》に次ぐ愛されキャラは44歳朝ドラ女優の《青葉さん》

  2. 7

    江藤拓“年貢大臣”の永田町の評判はパワハラ気質の「困った人」…農水官僚に「このバカヤロー」と八つ当たり

  3. 8

    天皇一家の生活費360万円を窃盗! 懲戒免職された25歳の侍従職は何者なのか

  4. 9

    西内まりや→引退、永野芽郁→映画公開…「ニコラ」出身女優2人についた“不条理な格差”

  5. 10

    遅すぎた江藤拓農相の“更迭”…噴飯言い訳に地元・宮崎もカンカン! 後任は小泉進次郎氏を起用ヘ