「十津川警部 九州観光列車の罠」西村京太郎著

公開日: 更新日:

 東京、神奈川、沖縄を現場とする連続少女暴行殺人事件が発生。十津川らは半年に及ぶ捜査で大物政治家の小西を逮捕する。決定的証拠となったのは、刑事の亀井が入手した愛人から小西に送られた手紙だった。

 事件の初公判が迫る中、亀井は休暇を利用して息子の健一と旅行に出かける。鉄道ファンの健一のリクエストで、長崎と佐世保間を走る観光列車「或る列車」に乗車するのが旅の目的だ。

 しかし、乗車中に健一が姿を消してしまう。知らせを受けた十津川は列車の終点・佐世保に急行。やがて、健一を誘拐した犯人から亀井に連絡が入り、誘拐犯は健一の命と引き換えに証拠の手紙を要求してくるのだった。

 九州の観光列車を舞台にした旅情ミステリー。

 (集英社 840円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大逆風の田中将大まさかの〝浪人〟危機…ヤクルト興味も素行に関する風評が足かせに

  2. 2

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  3. 3

    楽天・田中将大の二軍テスト続行を明言…“外様”今江監督ならではの「常識的判断」

  4. 4

    「(菊池雄星を)高1で超えてやる」 天性の負けず嫌いが花巻東に進学した“本当の理由”

  5. 5

    斎藤元彦知事&代理人弁護士「時間差会見」のあざとさ…二人揃ってPR会社美人社長をバッサリ切り捨て

  1. 6

    八村塁が突然の監督&バスケ協会批判「爆弾発言」の真意…ホーバスHCとは以前から不仲説も

  2. 7

    斎藤元彦知事が百条委トンズラで大誤算!公選法違反疑惑に“逃げの答弁”連発も「事前収賄罪」の可能性

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    「終わらない兵庫県知事選」の行方…新たな公選法違反疑惑浮上で捜査機関が動く“Xデー”は

  5. 10

    斎藤元彦知事代理人の異様な会見…公選法違反疑惑は「桜を見る会前夜祭」と酷似、期待されるPR会社社長の“逆襲”