「沈黙の狂詩曲 精華編vol.1」日本推理作家協会編

公開日: 更新日:

 シングルマザーの「わたし」は、自宅でインターネット通販事業を営んでいる。扱うのは新進芸術家の作品だが、1点だけ「幸運を呼ぶアクセサリー」という場違いな商品を扱っている。価格は550万円もするが、昨夜もまた注文が入った。

 実はこれは代行業者を通じて連絡が入る殺人依頼だ。中高一貫校に通う娘の学費を調達するために1回だけのつもりで請け負った殺人が、仕事になってしまったのだ。ターゲットの会社員・若木の尾行を始めたわたしは、既婚者の彼が週2回、週刊誌の女性編集者とラブホテルに行くのを突き止める。なぜか若木は浮気相手と会うときだけ普段はしない結婚指輪をはめていた。(石持浅海著「銀の指輪」)

 人気ミステリー作家7人が競演する作品集。

(光文社 1012円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    大阪万博「午後11時閉場」検討のトンデモ策に現場職員から悲鳴…終電なくなり長時間労働の恐れも

  4. 4

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 5

    遠山景織子の結婚で思い出される“息子の父”山本淳一の存在 アイドルに未練タラタラも、哀しすぎる現在地

  1. 6

    桜井ユキ「しあわせは食べて寝て待て」《麦巻さん》《鈴さん》に次ぐ愛されキャラは44歳朝ドラ女優の《青葉さん》

  2. 7

    江藤拓“年貢大臣”の永田町の評判はパワハラ気質の「困った人」…農水官僚に「このバカヤロー」と八つ当たり

  3. 8

    天皇一家の生活費360万円を窃盗! 懲戒免職された25歳の侍従職は何者なのか

  4. 9

    西内まりや→引退、永野芽郁→映画公開…「ニコラ」出身女優2人についた“不条理な格差”

  5. 10

    遅すぎた江藤拓農相の“更迭”…噴飯言い訳に地元・宮崎もカンカン! 後任は小泉進次郎氏を起用ヘ