「この歌をあなたへ」大門剛明著

公開日: 更新日:

 29歳の蒼衣は交際中の歯科医・富岡から念願のプロポーズをされるが、なぜかその時になって返事に迷う。一方、蒼衣が養護教諭として勤務する小学校でいじめが発覚。校舎から飛び降りようとした被害者の転校生・蓮を救ったのは、臨時の事務職員・野川だった。

 ある日の放課後、蒼衣は音楽室でピアノの弾き語りする野川の姿を目にする。普段は他人と距離を置く野川だが、その歌声は蒼衣の心に響く。不登校が続いていた蓮が再び登校するヒントをくれたのも野川だった。ひょんなことから野川の妹・朋美と親しくなった蒼衣だが、ある日、野川と朋美の兄が19年前に社会を逆恨みして街中で無関係の通行人8人を殺害した犯人だと知る。

 加害者家族の苦悩を描く長編小説。

(祥伝社 869円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    カブス鈴木誠也が電撃移籍秒読みか…《条件付きで了承するのでは》と関係者

  2. 2

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  3. 3

    「白鵬米」プロデュースめぐる告発文書を入手!暴行に土下座強要、金銭まで要求の一部始終

  4. 4

    薬物疑惑浮上の広末涼子は“過剰摂取”だったのか…危なっかしい言動と錯乱状態のトリガー

  5. 5

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  1. 6

    広末涼子“不倫ラブレター”の「きもちくしてくれて」がヤリ玉に…《一応早稲田だよな?》

  2. 7

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  3. 8

    カブス鈴木誠也「夏の強さ」を育んだ『巨人の星』さながら実父の仰天スパルタ野球教育

  4. 9

    松田聖子は雑誌記事数32年間1位…誰にも負けない話題性と、揺るがぬトップの理由

  5. 10

    中居正広氏《ジャニーと似てる》白髪姿で再注目!50代が20代に性加害で結婚匂わせのおぞましさ