「核兵器について、本音で話そう」太田昌克ほか著

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 核兵器とその運搬手段は猛スピードで進化を続けており、核保有国に囲まれた日本は、世界で最も危険な核の谷間にあるといえる。しかし、唯一の被爆国である日本では広島・長崎の悲劇を繰り返させないという理想と、米国の核の傘なしに安全保障が成り立たないという現実が交わることなく放置されてきた。

 戦略環境が激変する中、核問題を自身の安全保障の問題として真剣に考えなければならない時期に来ていると危機感を抱く専門家らによる座談会。

 核を巡る世界の現状を確認した上で、日本が核抑止力を強化するにはどうしたらよいのか。北朝鮮に対する核抑止、そして戦術核の使用を公言するロシアから見た日本の位置づけなど。タブーなき議論で日本の取るべき国家戦略を提示する。

(新潮社 946円)

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