「同潤会代官山アパートメント」三上延著

公開日: 更新日:

 1927年、竹井と八重の新婚生活は、できたばかりの同潤会代官山アパートで始まる。実は、竹井は4つ下の妹・愛子の婚約者だった。八重は、病気で早世した両親に代わって家業の小間物屋を切り盛りして愛子の成長を見守ってきた。しかし、結婚直前、愛子が関東大震災で亡くなってしまったのだ。生前愛子が話していたように、竹井も八重も無口でどこか性格が似ていた。そして震災から4年後、八重は請われて竹井と夫婦となった。

 しかし、八重は規則が厳しい近代的なアパートの暮らしにどうもなじめない。ある日、思わず愚痴を漏らすと、竹井の口からは思ってもいなかった言葉が返ってくる。

 同潤会アパートを舞台に4代、70年に及ぶ一家の物語を描く大河小説。

(新潮社 649円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    石橋貴明のセクハラに芸能界のドンが一喝の過去…フジも「みなさんのおかげです」“保毛尾田保毛男”で一緒に悪ノリ

  2. 2

    清原果耶ついにスランプ脱出なるか? 坂口健太郎と“TBS火10”で再タッグ、「おかえりモネ」以来の共演に期待

  3. 3

    だから桑田真澄さんは伝説的な存在だった。PL学園の野球部員は授業中に寝るはずなのに…

  4. 4

    PL学園で僕が直面した壮絶すぎる「鉄の掟」…部屋では常に正座で笑顔も禁止、身も心も休まらず

  5. 5

    「ニュース7」畠山衣美アナに既婚者"略奪不倫"報道…NHKはなぜ不倫スキャンダルが多いのか

  1. 6

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  2. 7

    フジ火9「人事の人見」は大ブーメラン?地上波単独初主演Travis Japan松田元太の“黒歴史”になる恐れ

  3. 8

    ドジャース大谷 今季中の投手復帰は「幻」の気配…ブルペン調整が遅々として進まない本当の理由

  4. 9

    打撃絶不調・坂本勇人を「魚雷バット」が救う? 恩師の巨人元打撃コーチが重症度、治療法を指摘

  5. 10

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した