「子どもを壊す部活トレ」中野ジェームズ修一著
学校の運動部の指導を外部に委託する動きが進んでいる。しかし、それでも担当する運動部の競技経験がない教員が中学・高校とも25%以上もいるそうだ。子どもの体は繊細で、過度に負荷をかけたり、誤った方法でトレーニングをすると、骨が変形したり体の健全な発育を止めてしまう可能性がある。
本書は、走力や跳躍力、柔軟性などの運動能力を、ケガのリスクを抑えながら効率よく向上させるトレーニング法を解説したテキスト。
走力アップのためにはまず何から取り組むべきか。A・短いダッシュ練習、B・前傾姿勢の練習、など2択問題を課しながら解説。トレーニング法だけでなく準備運動や練習後のストレッチ、ケガをしているときの対処法、さらに日常生活での過ごし方まで分かりやすく伝授する。
(中央公論新社 946円)