「オレたちのプロ野球ニュース」長谷川晶一著

公開日: 更新日:

 1976年4月、ロッキード事件で前首相が逮捕されるなど、世の中が騒然となる中、「スポーツワイドショー プロ野球ニュース」の放映が始まる。後のスポーツニュースに多大な影響を与え、プロ野球人気を後押しした同番組は、長寿番組となり、四半世紀後の01年に地上波から撤退したが、その後もCS放送で形を変えて続いている。

 軽妙な解説で人気を博した元プロ野球選手の佐々木信也氏が初代の司会者を担当。巨人一辺倒だった時代に、「12球団公平」をモットーに番組ではパ・リーグの試合も平等に扱った。さらに、球団担当記者制を敷いて球団や選手とも密接な関係を構築した。

 関係者を取材し、その国民的番組誕生の舞台裏から地上波撤退までを追ったドキュメント。

(新潮社 781円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    朝ドラ「あんぱん」教官役の瀧内公美には脱ぎまくった過去…今クールドラマ出演者たちのプチ情報

  2. 2

    中井貴一の“困り芸”は匠の技だが…「続・続・最後から二番目の恋」ファンが唱える《微妙な違和感》の正体

  3. 3

    大阪万博会場の孤島「夢洲」で水のトラブル続出の必然…トイレ故障も虫大量発生も原因は同じ

  4. 4

    渋谷区と世田谷区がマイナ保険証と資格確認書の「2枚持ち」認める…自治体の謀反がいよいよ始まった

  5. 5

    Kōki,主演「女神降臨」大爆死で木村拓哉がついに"登場"も リベンジ作品候補は「教場」か「マスカレード」シリーズか

  1. 6

    森友文書の一部欠落で財務省が回答…公表された概要リストに「安倍昭恵」の名前

  2. 7

    巨人阿部監督がオンカジ送検の増田大輝を「禊降格」しないワケ…《中心でなくても、いないと困る選手》

  3. 8

    早実初等部を凌駕する慶応幼稚舎の人脈網…パワーカップルを惹きつけるもう一つの理由

  4. 9

    オンカジ騒動 巨人オコエ瑠偉が「バクダン」投下!《楽天の先輩》実名公表に現実味

  5. 10

    迷走続く「マレリ・ホールディングス」再建…金融界の最大の懸念は日産との共倒れ