「ウクライナのサイバー戦争」松原実穂子著

公開日: 更新日:

「ウクライナのサイバー戦争」松原実穂子著

 ウクライナ戦争では、サイバー空間でも苛烈な攻防戦が繰り広げられている。サイバーセキュリティーの専門家は、侵攻開始直後にロシアのサイバー攻撃によってウクライナの通信やエネルギー、電力などの重要インフラのサービスが停止するとみていた。

 しかし、その予想ははずれ、侵攻から1年半以上が経った今でもウクライナのサイバー防衛は驚異的な粘り強さで、ロシアによるあの手この手の業務妨害型サイバー攻撃に耐え抜いている。それは2014年のクリミア併合時の苦い経験があったからだという。

 ウクライナのサイバーセキュリティー上の備えや、侵攻以降のサイバー戦の攻防などを分析しながら、日本のセキュリティー体制のあり方について考察したテキスト。

(新潮社 880円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    上智大は合格者の最大40%も…2021年から急増した「補欠合格」の現状

  2. 2

    慶応幼稚舎の願書備考欄に「親族が出身者」と書くメリットは? 縁故入学が横行していた過去の例

  3. 3

    「NHKの顔」だった元アナ川端義明さんは退職後、いくつもの不幸を乗り越えていた

  4. 4

    赤西仁と田口淳之介が始動…解散した「KAT-TUN」元メンバーたちのその後

  5. 5

    永野芽郁の「文春」不倫報道に噛みついたGACKTさんは、週刊誌の何たるかがわかっていない

  1. 6

    人間の脳内のマイクロプラスチック量は「使い捨てスプーン」サイズ…8年前より1.5倍に増えていた

  2. 7

    「ニュース7」畠山衣美アナに既婚者"略奪不倫"報道…NHKはなぜ不倫スキャンダルが多いのか

  3. 8

    やなせたかし氏が「アンパンマン」で残した“遺産400億円”の行方

  4. 9

    トランプ大統領が大慌て…米国債の「金利急上昇」は何が大問題だったのか?

  5. 10

    小田和正「77歳の現役力」の凄み…現役最年長アーティストが守り続ける“プロ意識”